
高齢者のお部屋の環境モニター
ご高齢の世帯では、電気を節約だったり、暑さ寒さへの感覚の衰えで、夏季には熱中症、冬季には低体温や起床時の寒さによる高血圧の危険にさらされているケースはすくなくありません。電話をすると元気そうなのですが、暑さ寒さは電話やTV電話ではわかりません。実際には家の環境が危険な状態かもと・・・と考えると不安になります。
【実際の調査結果】
昨年8月~本年3月の社会実験の結果をご覧ください。→こちら
離れていてもリアルタイムのモニタリング
計測データはインターネットを通じてデータセンターに蓄積します。
ですからその場にいかなくても、離れた場所からスマホ、タブレット、PCで、センサーが置かれた場所の環境をほぼリアルタイムでモニターできます。
また、熱中症危険度を示すWBGTによる危険度をはじめ気温、湿度、照度、電力に関する基本9種類+複数カスタマイズ項目の警報をメールでもお知らせしますから、夏場の暑さだけではなく、冬季の低体温、起床時の低室温も見守れます。
工事不要、設置はとても簡単
専用端末のスイッチを入れて、センサーをコンセントに挿すだけで、インターネットでスマホ、タブレット、PCで見守れます。
画期的なコストパフォーマンス
危険な温湿度になるとアラームがなるタイプの熱中症計は安価で便利なものです。携行するご本人が熱中症対策に理解があるならば、室内作業や運動などで気づかぬうちに発症する危険を避けるのに有効です。
しかし高齢者の場合、熱さに対する感覚の鈍化もあって、まったく熱中症の危険性に頓着がない場合が多いものです。そんな場合、通信の費用が掛かってしまいますが、遠くにいても見守れるネットを活用した熱中症対策、低体温や寒冷による高血圧対策が有効なのではないでしょうか。
みてるくんは、ネット活用の見守りサービス費用としては月々通信費できる限り安くして手軽に導入できるように日夜努めています。
地域での連携をアシスト
危険な状態は離れて暮らすご家族にも届きますので、まずは電話で声がけされたらいいでしょう。また同時にご近所や地域の介護施設担当者など、自由に10人まで送ることができます。
しかし、地域介護の現場は多忙で、警報メールを受ける対応ですら難しい場合も多いです。そんなときには、様子を見に行ってくださる方にあらかじめお願いをしておいて、電話で声がけをお願いしたり、地域の地域包括支援センターにご相談いただくと、電話→声がけという対応も取れる場合があるようです。

農業関連施設での環境モニター

ガラスハウス・ビニールハウスでは、大きく分けて2つの設置方法があります。
タイプ1は、複数のハウスの間が近く、ガラスによる電波の減衰が少ない場合、1台のデータ収集端末で、複数のハウス内のセンサーからデータ収集を行える場合です。この場合も本当に設置は非常に簡単です。コンセントにセンサーを差して電源を入れるだけです。
ある1台のセンサーのデータ収集の間隔とセンサー台数は、密接に関係します。センサー一台におよそ30~40秒を想定します。たとえば、10台のセンサーを繋ぐと、30秒*10台+αがデータ収集したい間隔になります。
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複数のガラスハウス・ビニールハウスの間の壁(ガラス)が電波を通しにくい場合にとる方法が次の方法です。 実際の現場、厚手のガラスのハウスで意外なほどおおきくBluetoothの電波が減衰した経緯があります。 そうした場合には棟ごとに、データ収集端末を設置して、WiFiでモバイルルータに接続する方法が取れます。 もちろん、各データ収集端末を直接3Gに接続する方法でもいいのですが、そうすると、3G接続ごとに通信費が発生するのでもったいないでしょう。
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・電力センサーを活用したそのほかのセンシング
現在開発中のセンサーのコンセントに繋ぐだけで、そのほかのセンサーの計測ができる汎用のアナログインターフェイスボックスを使うと、基本計測項目である気温と湿度のほか、土中温度、土中水分量、土中電気伝導度などを計測して蓄積できるようになります。
(近日リリース予定)

高齢者施設での居室環境モニター 在宅介護事業所での利用者宅の環境見守りサービス
サービス付高齢者住宅の見守り機能として、その簡便さが評価されています。
大規模な施設では、全体空調などにより快適に管理されており、みてるくんの簡便さや可搬性は必要ないようです。
その一方で、地域の在宅ケアに取り組んでいる施設では、離れたところからの見守りができるため、担当する個別の世帯にみてるくんを設置して、施設で熱中症対策に役立てています。

工事現場での労働環境モニター 盗難防止に向けた外部拡張
労働環境における熱中症対策でWBGTによる予防をはじめさまざまな対応が求められています。
厚生労働省「熱中症対策」にも詳細に事業者への注意喚起が行われています。
みてるくんを導入することで、次の大きなメリットがあります。
・各自がわざわざ熱中症計を持たなくても、危険な状態になれば持参の携帯電話に警報メールが届くので、気づく。
・同時に環境情報が記録できるため、労働環境の評価と改善に労使一体になって取り組む重要なデータが得られる。

また、工事現場で、就業時間中は熱中症対策など環境データの収集を行い、夜間や休日には資材盗難防止のためのセンシングシステムとなるインターフェイスデバイスを現在開発中です。